上海封鎖後の市場潮流を読みたいあなたと

民族特有の家族観、社会の秩序意識、
政経分離のキメラ体制、国内の政治闘争から解明

彼らのルールとは何か

世界各国と軋轢を起こす中国。その特異な言動は、米国に代わる新しい国際秩序への野心、国益追求、さらには中華思想だけでは理解できない。本書は、毛沢東・鄧小平から習近平までの指導者の意志、民族の家族観、秩序意識、イデオロギーの変遷、キメラ経済、政治システムなどから、現代中国の統治の中心にある中国共産党の行動原理について明らかにする。彼らはどのような意図、ルールのもと、国家を動かしているのかを描く。

まえがき

序章　国内力学が決める対外行動－－中国共産党の統治

第１章　現代中国の世界観－－強調され続ける脅威
１　中華帝国の喪失感－－あるべき中国の姿
２　強烈なリアリズム－－被害者意識と陰謀論
３　中国共産党の組織慣習－－崇高な任務のために
４　彼らがめざす平和とは－－消えない不安感

第２章　中国人を規定する伝統的家族観
１　権威集中の社会組織－－家父長による"支配"
２　暗黙の社会秩序とは－－４つの特徴
３　構造的な脆弱性－－家父長と息子たちとの関係
４　中国共産党の場合－－党・軍・国の３つの「系統」

第３章　対外関係の波動－－建国から毛沢東の死まで
１　朝鮮戦争への義勇軍派遣－－国益を超えて
２　党と国家の二重外交－－中連部と外交部
３　「極左外交」の展開－－中ソ論争から文化大革命へ
４　国内政治が生んだ混乱

第４章　政経分離というキメラ－－鄧小平から習近平へ
１　統治の鄧小平方式－－党の危機と市場経済導入
２　改革開放以降の国内競争
３　中国社会の暗黙の理解
４　江沢民・胡錦濤・習近平－－変わる凝集力

第５章　先走る地方政府－－広西チワン族自治区の21世紀
１　低迷自治区の活路－－ASEANとのFTA
２　独自の対外経済活動－－博覧会誘致から「汎北部湾協力」へ
３　広西政府の経済発展と政治的飛躍
４　「一帯一路」のモデルへ

第６章　海洋問題はなぜ噴出したか－－国家海洋局の盛衰
１　国家海洋局の意欲－－権益拡大のために
２　反日ナショナリズムの追い風－－係争海域への力の行使
３　国家戦略の中心から解体へ－－中国海警局の新設と召し上げ
４　国内政治から見た海洋問題

終章　習近平とその後の中国

あとがき
参考文献
中国の行動原理 関連年表

【これまでに頂戴した参加者さまの声】
「丁寧でした」
「親切、丁寧でした」
「話しやすい雰囲気で、良かったです」
「読書会も飲み会も楽しかったです！」
「進行がスムーズで、分かりやすいです」
「今日楽しかったです！ありがとうございました」
「ファシリテーターが著者だと、本の内容がより理解できます」
「丁寧でスムーズな進行でした。一人何役やるんだろうと思う位、まめでした」　 　
「無意識のつながり、作用、化学反応を効果的に引き出していただきました。準備を含めた会の運営、ナビゲートに感謝です。ありがとうございました」
「『パワハラ防止とリスクマネジメント』というテーマに問題提起から問題を解決するまでのプロセスを大切にしながら参加者の方と学びました。パワハラやリスクマネジメントについて言葉では知っているのですが、改めて学びなおしてみますと概念や法律など、知らないことが沢山あり、これからの社会にとって必要不可欠な知識だと思いました」
「経歴からは想像できない柔らかな物腰と甘い二枚目の顔立ちのかたでした。リラックスして安心して参加できました。鋭い洞察力をお持ちなのだろうと思いますがそのような鋭さは感じさせず、腰は低すぎるくらい低く（もう少し高くても良いぐらい））、会話も表情も穏やかで感じが良いと思いました。今度はご自分の本職の方のお話しを是非聞きたいと思います。ありがとうございました」