こんにちは!
榎本澄雄です。
12月24日、日曜日。
冬至を過ぎて、寒い日が続きます。
今日は、
12月14日に観てきた
映画「ふたりごっこ」をお知らせします。
検証 48歳女性の足跡
12/28(木)まで 映画「ふたりごっこ」
私がこの映画をおすすめできるのは
- 働く女性
- 働く女性に関わる男性
この映画を観ると、
働くことで家庭を犠牲にしたり、
働く夢を犠牲にしてきた「後悔」に
神の手ではなく、人間による「救いの手」を得ることができます。
「あたし、死んでるみたいに生きてた。
あの子が変えてくれたの。
しっかり生きろって、背中職飛ばされてるみたいで、
しんどかったけど、ちゃんと毎日生きてた。」
久保寺淳
成海花音
吉沢悠
監督:冨樫森
原案•脚本:窪田信介
撮影:鈴木周一郎
照明:斉藤徹
録音:出口藍子
音楽:大友良英
CAST
久保寺 淳(御厨あかり役)
米国と台湾での俳優修業を経て海外の映画やドラマにも多数出演するトライリンガル女優。
2018年ヒロインを演じた李榮浩MV『年少有為』は中華圏で大ヒット。
2023年本作品『ふたりごっこ』 と 『過去負う者』(舩橋淳監督)の2本で悲願の主演を果たす。
「あかりとして生きて、改めて”人は人にしか救われない”と実感しました。この映画を観て、身近な人に優しい気持ちになれたり、ひとりよりもふたりがいいなと思ってもらえたら嬉しいです。」
成海 花音(エミコ役)
2002年生まれ。
2021年『ブレイブ–群青戦記–』(本広克行監督)でスクリーンデビュー。
ドラマ『舞妓さんち䛾まかないさん』、映画『赦し』 『GOLDFISH』等多数出演
吉沢 悠(菅野役)
1998年『青の時代』で鮮烈にデビュー。
2003年『動物のお医者さん』で不動の人気を得る。
『星に願いを。』 (2003) から20年ぶりの冨樫組参加。
監督の熱血演出に「全く変わってない(笑)。こういう現場やっぱりいいですね」と終始笑顔。
あかりの元夫である菅野役に息を吹き込み、難しい役どころを魅力的に生きてくれた。
STORY
あかり(46)は
数年前の交通事故で
もうすぐ生まれてくるはずの胎児を亡くして以来、がらんどうの心身を抱えて生きていた。
自宅と職場とスーパーを行き来するルーティンの毎日で、人づきあいは素っ気ない。
ところが、
エミコ(17)という
野良猫のような少女が居候してしまい、あかりの生活は掻き乱される。
性格も習慣も真逆で
ぶつかってばかりの二人の唯一の共通点は、母親の愛情を知らずに育ったこと。
ぎくしゃくしながら一緒に暮らすうちに、
あかりの目に映る景色が変わっていく…。
冨樫 森(監督・プロデューサー)
山形県鶴岡市出身。相米慎二監督の助監督を経て、2001年『非・バランス』で監督デビュー。
主な作品は『ごめん』 『あの空をおぼえてる』 『鉄人28号』等。
2013年 『おしん』 は中国金鶏百花映画祭にて最優秀作品賞及び山路ふみ子賞を受賞。
「この作品のテーマである理不尽な不幸に見舞われた人間の自己回復の物語を、私は映画監督としてずっと考え続けて来ました。険しい道のりですが、他者との出会いと共生の中にしか、その先の希望は有り得ない、そんなメッセージを込めています。」
👆
理不尽な不幸
自己回復の物語
他者との出会いと共生
12年前から私自身のテーマでもあります。
窪田 信介(脚本)
1967年大阪府生まれ。助監督、制作プロダクション勤務を経て脚本家に。
主な脚本作品に『深追い』(監督:榎戸耕史/2005),『ボーイ・ミーツ・プサン』 (監督:武正晴/2007),『今夜のメニュー』(『plus one vol.3』の一篇)(監督:冨樫 森/2009),『ビート』(監督:松原信吾/2015),『陰の季節』(監督:榎戸耕史 /2016)等がある。
『やがて水に歸る』(監督:榎戸耕史/2017)は日本シナリオ作 家協会「2017年鑑代表シナリオ」に選出。
推薦の言葉
濱口竜介監督
エドモンド・ヨウ監督
冒頭から卓抜なショット連鎖に唸らされる。
何の台詞もなしに「あかり」という一人の女性の孤独と覚悟が伝わる。
その締めくくりとなる遠くに見える街まで歩いてゆくタイトルバックのショットに、頑なさとスレスレの気高さが既に見える。
「ふたりごっこ」を織りなすもう一人の女性を示す方法も端的だ。
樹の下で栗の実を踏み、それをスマートフォンで撮る。
たったそれだけのロングショットが彼女の真の性格を観客に伝える。
傷を抱えて孤独に生きる二人の女性は「ふたり」として在ることができるだろうか。
それとも単に「ごっこ」に終わるのか。
しかしタイトルに込められた皮肉は、作家の真情を覆い隠せてはいない。
言葉を超えて人物を捉える冨樫森の眼差しは基本的に冷静だが、ときに衝動に駆られたように動き出す。
そして、この映画の本質的な魅力はそこに宿る熱のほうだろう(観客が一番視点を共有しやすいのは、離れた位置からあかりを心配し続ける吉沢悠ではないか)。
厳しいが、優しい映画。
濱口竜介 監督
『ドライブ・マイ・カー』『寝ても覚めても』
自分の意志で独り生きることを選んだつもりでも、気づかないうちに寂しさや 侘しさが積もることがある。
この物語は、世間の人々や社会から看過され、家族もいない二人の女性の物語である。
二人とも無口で、ほとんど何も語らない。
なぜなら、彼女たちが抱える悲しみは言葉にならないから。
将来に望むものもなく、ただ淡々と日々の生活をやり過ごして耐えている。
赤の他人同士の二人 がひょんなことから出会い、予想外の絆を深めていく。
あかりとエミコが互いを知り合っていく過程で、私たち観客も彼女たちの秘密や心の傷を知ることになり、ふたりが共に安らぎや仲間意識と希望を見つけていくのを見守るのだ。
冨樫森監督は主人公たちの感情をとても鮮烈に描き出している。
二人の女性が 孤独から解放されていくにつれてストーリーが温まり、やがて強く心を打たれる。
また、二人の主演女優(久保寺淳、成海花音)の力強い演技によって支えられている。
繊細な層を成している役づくりによって、この物語が満足感の得られる感情の旅となっている。
エドモンド・ヨウ監督
『ムーンライト・シャドウ』『アケラット ロヒンギャの祈り』
「ふたりごっこ」を観て、
みんなそれぞれ「経験」があると思いました。
自分の「体験」を語りたくなる映画。
でも、
各々が内面の「傷」に深く入ってしまうので、
語るに語れない、語る相手を選ぶ、語る相手を探したくなる映画でした。
人生でやれなかったことのやり直し、なのかな。
2024年から
2025年に掛けて、
その後、20年間くらい、
漏れなく、みんなのテーマになると私は思います。
私がこの映画をおすすめできるのは
- 働く女性
- 働く女性に関わる男性
この映画を観ると、
働くことで家庭を犠牲にしたり、
働く夢を犠牲にしてきた「後悔」に
神の手ではなく、人間による「救いの手」を得ることができます。
とても希少な映画なのですが、
残念ながら、上映スケジュールは
12月28日 木曜日 16:10 が最終上映です。
タイムテーブル:
12月14日(木)、15日(金)、24日(日)14時10分~
12月18日(月)、21日(木)、22日(金)12時30分~
12月25日(月)12時05分~
12月26日(火)、27日(水)10時30分~/12時05分~
12月28日(木)12時05分~/14時10分~/16時10分~
料金:前売1500円 当日1800円
(劇場情報)
シネマノヴェチェント
横浜市西区中央2-1-8 岩崎ビル2F
☎045-548-8712
京浜急行電鉄本線「戸部駅」より徒歩10分
相模鉄道線「西横浜駅」より徒歩10分
主演の久保寺淳さん、
そして冨樫森監督と一緒に写真を撮りました。
久保寺さんは、
私の同級生で、
映画「過去追う者」でも主演を務めました。
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真夜中に希望を持てますか?
11月17日最終上映『過去負う者』ポレポレ東中野
久保寺 淳(御厨あかり役)
米国と台湾での俳優修業を経て海外の映画やドラマにも多数出演するトライリンガル女優。
2018年ヒロインを演じた李榮浩MV『年少有為』は中華圏で大ヒット。
2023年本作品『ふたりごっこ』 と 『過去負う者』(舩橋淳監督)の2本で悲願の主演を果たす。
「あかりとして生きて、改めて”人は人にしか救われない”と実感しました。この映画を観て、身近な人に優しい気持ちになれたり、ひとりよりもふたりがいいなと思ってもらえたら嬉しいです。」
積年の悲願を果たした
素晴らしい女優さんです。
働く女性、
年少者を保護する女性がとても似合います。
今後は、
台湾やアメリカでも再び活躍が期待できます。
いつか、
女性警察官、女性刑事や
科捜研の心理職など刑事ドラマにも出てください。
応援してます!
シネマノヴェチェントさんの近くに
杉山神社があったので、お詣りしました。
俳優の黒澤年雄さんが奉納してました。
ふたりごっこ
大ヒット、祈念します!
P.S.
私がこの映画をおすすめできるのは
- 働く女性
- 働く女性に関わる男性
この映画を観ると、
働くことで家庭を犠牲にしたり、
働く夢を犠牲にしてきた「後悔」に
神の手ではなく、人間による「救いの手」を得ることができます。
とても希少な映画なのですが、
残念ながら、上映スケジュールは
12月28日 木曜日 16:10 が最終上映です。
タイムテーブル:
12月14日(木)、15日(金)、24日(日)14時10分~
12月18日(月)、21日(木)、22日(金)12時30分~
12月25日(月)12時05分~
12月26日(火)、27日(水)10時30分~/12時05分~
12月28日(木)12時05分~/14時10分~/16時10分~
料金:前売1500円 当日1800円
(劇場情報)
シネマノヴェチェント
横浜市西区中央2-1-8 岩崎ビル2F
☎045-548-8712
京浜急行電鉄本線「戸部駅」より徒歩10分
相模鉄道線「西横浜駅」より徒歩10分
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